コラム受け口小児矯正症例説明顎顔面矯正

小児の顎顔面矯正について 〜8歳女の子の反対咬合症例を通して〜

こんにちは。

みき歯科三越通りクリニック院長の三木です。


今日は、私が特に力を入れて取り組んでいる

**小児の顎顔面矯正(がくがんめんきょうせい)**についてお話しします。





小児矯正の対象となる歯並びとは?



小児矯正のご相談で多いのは、次のようなお悩みです。


  • 前歯がガタガタしている
  • 上の前歯が前に出ていて「出っ歯」に見える
  • 受け口になっている
  • 顎が小さいように感じる



これらはすべて**「不正咬合(ふせいこうごう)」**と呼ばれる状態です。


不正咬合の多くは、

歯そのものではなく、歯が生えてくる土台である「顎の骨」の成長バランスが関係しています。





今回ご紹介する症例:8歳女の子の反対咬合



今回は、

「受け口になっていて、歯並びが悪いので治したい」

という理由で来院された、8歳の女の子の症例をご紹介します。


当院では、初診時にまず


  • お子さんご本人が感じている違和感
  • 保護者の方のご希望やご不安



を、時間をかけて丁寧にお聞きします。


顔立ちや歯並びを拝見することで、

どのタイプの不正咬合に当てはまるかは、ある程度初診時点で判断できます。


その段階で「一般的にはこのような治療の流れになりますよ」というお話を、できるだけ分かりやすくお伝えします。





顎顔面矯正は「長期的に寄り添う治療」



顎顔面矯正は、


  • 口の中に固定する装置
  • 必要に応じて顎外装置(お顔に装着する装置)



を使いながら進めていく治療です。


治療期間は比較的長く、おおよそ 12歳頃まで装置を使用し、15歳頃まで成長を見守る ケースが多くなります。


その流れをご説明したうえで、

「できそう」「がんばれそう」

というお気持ちを確認できた場合に、精密検査へ進みます。





当院で行う精密検査について(※無料)



当院では、検査・診査・診断までは無料で行っています。


  • 矯正専用のレントゲン撮影
  • 鼻の通りを調べる検査
  • 睡眠や生活習慣のアンケート
  • ご家族の歯並びについての聞き取り



これらを通して、なぜ不正咬合が起きているのかを骨格レベルで診断します。


その上で、


  • 治療方法
  • 治療期間
  • 治療費用



を詳しくご説明します。


「治療する・しない」を決める前に、まずは今の成長状態を知るためのご相談としても、ぜひご利用ください。





診断結果と治療方針



今回の8歳の女の子は反対咬合でしたが、

検査の結果、


  • 上顎(上あご)の成長が基準より小さく
  • 位置も後方にある



ことが分かりました。


そのため、

「上顎骨の劣成長による、相対的な下顎前突(受け口)」

と診断しました。





実際の治療内容と経過



治療の第一段階として、


  1. 上顎急速拡大装置を口の中に固定し、1日1回、ご自宅で装置を広げてもらいます
  2. 就寝時にフェイスマスクを装着。特に夜間の就寝時にお口の装置とゴムでつなぎ、上顎を前方へ牽引します



この治療を続けていただいたところ、

1か月以内、2回目の来院時には反対咬合は改善しました。


ご本人もご家族も

「こんなに早く良くなるとは思わなかった」

と大変驚き、喜んでくださいました。





なぜ治療を続ける必要があるのか



反対咬合は改善しましたが、

もともと上顎が小さい状態のため、


将来、下顎が大きく成長する時期(第二次成長期)に再び受け口が悪化する可能性があります。


そのため、現在8歳ですが、

あと2年ほどは上顎を広げ、前方へ成長を促す治療を継続する必要があります。


幸いにも、

前歯が早く改善したことでモチベーションが上がり、とても前向きに治療を続けてくれています。




最後に 〜寄り添う小児矯正を大切にしています〜



顎顔面矯正は、

お子さんの日常生活に大きく関わる治療です。


だからこそ当院では、


  • お子さん本人の気持ち
  • ご家族の考え
  • ライフスタイル



を大切にしながら、無理なく、前向きに続けられる治療を心がけています。


「受け口が気になる」

「顎の成長が心配」

少し気になるくらいでもでも構いません。


どうぞお気軽に、みき歯科三越通りクリニックまでご相談ください。