こんにちは。みき歯科三越通りクリニックの院長、三木武寛です。今回は、高齢者の口腔機能の低下(オーラルフレイル)についてお話しします。
オーラルフレイルとは?
オーラルフレイルとは、口腔機能(噛む力や飲み込む力、会話する力)が徐々に低下する状態を指します。この状態が進むと、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
例えば、食べることが困難になると、栄養不足につながり、筋力が低下。さらに、外出や社会交流の機会が減り、孤立感を感じることも。これが悪循環となり、フレイル(虚弱)や寝たきりにつながる可能性があります。
調査から見えたオーラルフレイルの現状
香川県歯科医師会が行った調査では、以下のような結果が示されました。
• 歯科外来を受診する70歳以上の男女を対象者として調査したところ、全体の19.6%がオーラルフレイルの状態に該当しました。
• 男性・女性ともに約20%がリスクあり。
• 年齢が上がるにつれてリスクが高まる。
• 70~74歳では11.3%
• 85歳以上では36.8%
この結果からも、口腔機能の低下は年齢とともに進行しやすいことがわかります。
オーラルフレイルを予防する方法
口腔機能の低下を防ぐためには、毎日のケアや生活習慣がとても大切です。当院では、以下のポイントを推奨しています。
1. 定期的な歯科受診
歯科医院での定期検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見はもちろん、口腔機能の状態を確認できます。
2. 毎日の口腔ケア
歯磨きに加えて、舌磨きやフロスの使用で清潔を保ちましょう。
3. 噛む力を鍛える食事
ご自身の歯の状態に合わせて噛みごたえのある食品(野菜スティックやナッツなど)を噛む習慣を持つことで、咀嚼力を維持できます。
4. 社会との交流を大切に
会話は口腔機能のトレーニングにもなります。地域活動や趣味の場に参加して、人とのつながりを持つことを心がけましょう。
当院でできるサポート
みき歯科三越通りクリニックでは、オーラルフレイルの予防や改善を目的とした診療を行っています。例えば:
• 噛む力や飲み込む力の評価とトレーニング方法の提案
• 義歯の調整や作製
• 食事指導やセルフケア方法のアドバイス
**「口腔機能は健康の入り口」**です。
少しでも気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。みなさまの健康をサポートするため、スタッフ一同お待ちしております!