こんにちは!今日は当院の歯科衛生士、上野千尋さんが先週末の障害者歯科学会ランチョンセミナーで学んだ内容をご紹介します。テーマは、**「プロバイオティクスが健康に与える影響」**についてです。腸内環境だけでなく、実は口腔内にも良い影響があるかもしれない、という興味深いお話でした!
プロバイオティクスってなに?
「プロバイオティクス」とは、簡単に言うと、体に良い働きをする“生きた菌”のことです。ヨーグルトや乳酸菌飲料で耳にしたことがあるかもしれませんね。これらの菌は、腸内環境を整えたり、健康をサポートしたりする力を持っていると考えられています。
腸の中には、およそ1,000種類以上、100兆個もの細菌が住んでいて、その重さはなんと約1キロにもなるそうです。この様子が「お花畑」に例えられることから、「腸内フローラ」と呼ばれています。
プロバイオティクスの健康効果
セミナーでは、プロバイオティクスを使った実験の結果も紹介されていました。腸内環境が乱れている人に「プロバイオティクス」を摂取してもらうと、次のような良い効果があったそうです:
• お腹の不快感や痛みが減る
• ストレスが和らぐ
• 腸内環境が整う
腸内環境が整うと、体全体が元気になると言われています。私たちの日常生活でも、ヨーグルトや乳酸菌飲料をうまく活用すると良さそうですね!
実はお口の健康にも関係が!
さらに、興味深いのは、プロバイオティクスが口腔内にも良い影響を与える可能性があるという点です。最近の研究では、大腸癌の細菌を調べたところ、口腔内の細菌と同じ種類が見つかることがわかりました。つまり、お口と腸は密接に関係しているということです。
また、プロバイオティクスは次のようなお口のトラブルにも良い影響を与えるかもしれないと言われています:
1. 歯周病の予防
プロバイオティクスが歯周病菌の増殖を抑え、歯ぐきの炎症を軽くする可能性があります。
2. 口臭の改善
悪玉菌の活動を抑えて、口臭の原因物質を減らす効果が期待されています。
3. 虫歯の予防
お口の細菌バランスを整えて、虫歯の原因菌の増殖を防ぎます。
当院からのメッセージ
腸内環境を整えることが体に良い、というのはよく知られていますが、実はそれがお口の健康にもつながっているなんて驚きですよね!私たちも、プロバイオティクスを取り入れた生活習慣を患者さんにおすすめしながら、日々の口腔ケアのお手伝いをしていきたいと考えています。
もし興味があれば、プロバイオティクスが含まれている食品やサプリについて、ぜひお気軽にご相談ください。一緒に、健康なお口と体を目指しましょう!