こんにちは、みき歯科三越通りクリニックの三木武寛です。
本日は、弟が院長を務めるみき内科外科医院で行われた薬の説明会で学んだ“糖尿病の新しい治療薬「マンジャロ」”について、皆さんに分かりやすくご紹介したいと思います。
糖尿病治療は“早期がカギ”!
糖尿病は血糖値が慢性的に高い状態が続く病気で、放置すると腎臓・目・神経の障害、さらには心筋梗塞や脳卒中のリスクも高まります。
とくに、一般的に成人以降に発症する「2型糖尿病(生活習慣病型)」では、食事療法・運動療法が基本となりますが、改善が難しい場合には薬による治療が必要になります。
ここで重要なのは、できるだけ早期から血糖値をコントロールすること。
血糖の指標となる**HbA1c(ヘモグロビンA1c)**が6.0未満が理想ですが、6.0を超えるとコントロールする必要があり、8.0以上は重症とされます。
「マンジャロ」とは?
今回ご紹介するのは、「マンジャロ」という週1回の自己注射薬です。
糖尿病の新しい治療薬として注目されており、食事や運動だけではコントロールが難しい方の次の一手として使われます。
【マンジャロの特長】
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週1回の注射でOK
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朝・昼・夜のどの時間でも投与可能
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内服薬のような食事タイミングの制限がない
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専用のペン型注射器「アテオス」で自宅でも簡単に使用可能
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刺す痛みは少なく、圧を感じる程度
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低血糖のリスクが比較的低い
どんな仕組み?
マンジャロはインスリン注射ではありません。
GIP/GLP-1受容体作動薬というタイプで、食後に体内で自然に分泌されるホルモンと同じような働きをします。
血糖値が高いときに限って膵臓に「インスリンを出してね」と命令してくれるため、効きすぎによる低血糖のリスクも少なめなんです。
副作用は?
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吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸症状(特に使い始め)
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低血糖(まれ)
副作用が出た場合には、すぐに医師に相談してください。
歯科と糖尿病は深い関係があります
糖尿病は、歯周病(歯ぐきの病気)と相互に悪影響を与えることが知られています。
歯周病がひどいと糖尿病も悪化し、糖尿病が進行すると歯ぐきの炎症も治りにくくなります。
当院では歯周病の治療中に、患者さんの全身状態や歯周病の改善が思わしくない場合に「もしかしたら糖尿病が隠れているかも?」と感じた際には、連携しているみき内科外科医院をご紹介しています。
血液検査や内科的なアプローチも組み合わせて、歯科と内科がタッグを組んだサポート体制を整えています。
糖尿病でお困りの方へ
高松市で「糖尿病も気になるけれど、どこに相談したらいいかわからない」「歯ぐきの炎症がなかなか治らない」などのお悩みがあれば、ぜひみき歯科三越通りクリニックにご相談ください。
私たちは‘’医科と歯科”の連携で、みなさまの健康をサポートしていきます。