こんにちは、みき歯科三越通りクリニックの三木武寛です。
今回は、子どもの矯正治療における「早期治療の重要性」について、みなさまにシェアしたいと思います。
矯正治療というと「見た目の問題」と思われがちですが、実はお子さまの睡眠や健康、そして生活の質にも深く関わっているんです。
■ 歯並びの乱れは、睡眠の質にも影響する?
お子さまの睡眠、気になったことはありませんか?
- 歯ぎしり(睡眠時ブラキシズム)が多い
- 口を開けて寝ている
- いびきがある
- 朝起きるのがつらそう
これらの背景には、上顎の幅が狭い(上顎臼歯部の狭窄)、気道の閉塞(口呼吸、閉塞性呼吸障害)といった骨格の問題が関係していることがあります。
実際に、睡眠時ブラキシズムの有病率は60.7%と高く、呼吸障害や睡眠の質の低下(覚醒反応の増加、睡眠効率の低下)とも相関関係があるとされています。
■ 6〜9歳の成長期は、絶好のチャンス
骨格を整える矯正治療は、成長を利用することでより大きな効果が得られます。
特に6〜9歳の間に上顎を広げると、それ以降に比べて効果が大きく、安定しやすいと言われています。
最近では、「Hyrax(ハイラックス)」「RME(急速拡大装置)」「筋機能装置」といった治療が増えており、ただ歯を並べるのではなく、全身の健康に寄与する矯正治療が注目されているのです。
■ 原因にアプローチする“本当の治療”
矯正治療で「後戻り」が起きる理由の多くは、歯並びの“原因”を治していないこと。
呼吸の仕方、舌の使い方、骨格のアンバランス…。これらの“根っこ”を治さないまま歯を並べても、やがてまた元の状態に戻ってしまうことがあります。
当院ではすでに筋機能療法(MFT)を取り入れていますが、これに加え、今後は骨の拡大による根本的な改善にも積極的に取り組んでいきます。
■ お子さまの未来のために、今すべきこと
- 寝ている間の歯ぎしり
- いびきや口呼吸
- 落ち着きのなさや日中の集中力低下
これらの症状が気になるお子さまは、お口の中から全身の健康を見直すタイミングかもしれません。
将来の矯正をスムーズにし、抜歯を回避できる可能性も高まります。
みき歯科三越通りクリニックでは、お子さま一人ひとりの成長に合わせた矯正治療をご提案しています。
「見た目」だけでなく、「健康」や「生活の質」を高めるために、まずはお気軽にご相談ください。