コラム

【今日の一言】難しい抜歯も、安全第一で確実に

みき歯科三越通りクリニックの三木です。

今日は朝から、少し難しい抜歯の手術がありました。患者さんは70代後半の男性で、歯の根っこが骨としっかり癒着している「難抜歯」のケースでした。通常、歯を抜く際には、引っかかる部分を利用して抜きますが、今回はその部分が虫歯で崩れてしまい、引っ掛かりがない状態。さらに、根っこが深く残るという難しい状況でした。

こういうケースでは、焦らず冷静に、周囲の骨を丁寧に削ったり、一部の歯ぐきを切開することで、確実に抜くことが大切です。

先日は県外在住の方が、一般の歯科医院で親知らずの抜歯ができず、専門の病院歯科でも抜歯の途中で断念し、まだ根っこが骨の中に残ったままだとのことで受診されました。しかも下の両側の親知らずが同じ状況でした。CT検査で場所を細かく特定し、神経や血管との距離を考慮しながら詳細な手術計画を立て、同日に2本とも抜歯することができました。翌日の腫れや痛みも少なかったようで、こちらも胸をなでおろした症例でした。

私自身、香川大学の口腔外科やさまざまな歯科医院で、一般開業医では抜くことが難しい抜歯を多く経験し、技術を磨いてきました。そのため、当院で抜歯を行う際には、途中で断念することなく、可能な限り安全に根っこまで抜き取ることを大切にしています。

「抜歯が怖い」「途中で抜けなかったらどうしよう」そんな不安をお持ちの方も、どうぞ安心してご相談ください。患者さんの安全を第一に、確実な治療を提供いたします。

みき歯科三越通りクリニック
三木 武寛